AIRMAN 北越工業株式会社

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新型定置式コンプレッサを7月より販売開始いたします

2013.06.04

産業用エアコンプレッサ PROAIR ASシリーズの販売開始

  これまで、当社は産業機械、建設機械の多彩な使用環境に適合した製品の提供を行ってきました。今回、産業用エアコンプレッサ PROAIR AS(プロエア エーエス)シリーズとして16年ぶりに15~37kWの中型クラスのフルモデルチェンジを行いました。(3機種、9バリエーション) 今回の開発に当たり徹底した市場調査を行い、これまでユーザが当たり前としていた潜在ニーズの発掘、吸い上げを行いました。

開発コンセプトとして

① 他社を凌駕する高効率の達成
② 夏場の高温環境下への対応
③ 設置、メンテナンススペースの低減
④ 低騒音化

を掲げ、従来機とは一線を画した製品に仕上げました。 高効率達成のためコンプレッサの心臓部である、スクリュロータの歯形の最適化、5-6歯形の採用、メカニカルシールレス構造とすることにより空気量を従来機比115%と大幅にアップし、クラス最高を実現しました。

  インバータ仕様タイプでは、ビルトインタイプのIPMモータ(永久磁石式同期電動機)採用、超ワイドレンジ制御対応、及び冷却ファンもインバータ駆動とすることにより、従来機(一般的な吸気閉塞タイプ)に対して、負荷率50%で50%もの電力量の削減(37kW、年間稼働時間6,000時間とした場合、約149万円もの節減)を達成しました。しかも、低消費空気量時の省電力を図るため、新たに新型パージ機能、およびQ-スタート機能を採用しました。
  また、超ワイドレンジ制御(吐出圧力0.5~0.9MPaで可変)、増風機能装備により一台で多様な用途に適合いたします。
次に高温環境下対応として、これまでネックとなっていたドライヤの性能を向上させるため、プレート式熱交換器の採用、熱交換器の大型化、及びドライヤ室の独立化による輻射熱の低減により、周囲温度50℃でも運転可能としました。
圧力2段切り替え機能もすべてのモデルに採用し、交互運転、夜間運転等の省電力を推進します。

  コンプレッサは工場の動力源としては重要な働きをしていますが、出来れば設置スペースを少なく、工場の生産活動のための場所を広くしたいという要望に応えるべく、メンテナンス類を正面に集中させ後ろ側の吸入口を無くしたコンパクトな薄型設計としました。これにより壁際にピタッと付けて設置可能となり、工場スペースの有効利用が可能となりました。
  メンテナンス性の向上を図るため、一定速度運転タイプではベルトのオートテンショナーを標準装備しました。インバータ仕様タイプではモータをビルトインタイプとし、増速機構の廃止、モータベアリングレスとして、メンテナンス性の大幅な向上を図りました。冷却ファンをインバータ駆動とすることで、周囲温度に応じて適正な温度に潤滑油を保つことにより潤滑油の寿命延長を図りました。
  冷却ファンのインバータ制御、冷却風の吸排気口の迷路化により低騒音化を実現しました。(22kW機 正面1.5mで57dB(A))

  またコンプレッサの導入からアフターサービスまで、当社のグループ会社でサービス部門の(株)エーエスシーを中心にライフサイクルコスト(LCC)の低減に向けて、グループ全体で取り組む体制を構築しています。
  発売は7月からの同時発売とし、今後屋外設置タイプ、上位機種へのシリーズ展開を図る予定です。
標準価格は198万~530万円。多彩なメンテナンスメニューもご用意しております。