AIRMAN 株式会社AIRMAN

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トップメッセージ

代表取締役社長 佐藤豪一

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

当社は、2025年4月1日に社名を「北越工業株式会社」から「株式会社AIRMAN」に変更いたしました。今回の社名変更には、社名とブランド名を統一することにより、これまで築き上げてきたAIRMANブランドにさらに磨きをかけ、当社にしか提供できない価値を追求する魅力あるグローバルブランドとして成長する狙いがあります。ステークホルダーの皆様とともに新しい価値を創造し、さらなる成長を目指してまいります。

AIRMANは、1938年にコンプレッサメーカーとして創業以来、永年培った独創性と高い信頼性を基盤に成長を続けてまいりました。空圧技術や電気技術、油圧技術を融合した当社の製品は、常に新しい時代のニーズに対応した製品として社会や産業の豊かな発展に貢献しております。

AIRMANグループでは次代の「豊かな社会」のため、環境に配慮し省エネを実現する新商品の開発にフレキシブルに挑戦し、国内外のマーケットに新たな価値を提供するとともに社会や産業に貢献してまいります。

第94期(2024年4月1日から2025年3月31日まで)の業績は、おかげさまで過去最高の売上高と営業利益を達成することができました。これもひとえに株主の皆様のご支援の賜物と、心から感謝申し上げます。

今後もなお一層のご愛顧とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長
佐藤豪一

社名変更を機に、グローバル市場での飛躍へ

2025年4月1日に「北越工業株式会社」から「株式会社AIRMAN」へ社名を変更いたしました。当社が展開するブランド名「AIRMAN」は、第五代社長である私の祖父が「世界に羽ばたく人間を育てたい」という想いを込めて名付けたものです。このブランド名を会社名として掲げることで、ブランド力の強化と認知度の向上を図り、よりグローバルな市場での成長を目指す決意を示しました。
社名変更を機に、株式会社AIRMANとして新たなスタートを切った今、私たちはこれまで以上に「世界に羽ばたく企業」としての成長を目指し、全てのステークホルダーの皆様に満足いただける成果をお届けできるよう、誠実に、そして果敢に挑戦を続けてまいります。
さらに、経営体制においても今総会の議案のとおり専門性をもった女性を社外取締役に迎える等、ダイバーシティの推進と役割の明確化に重点をおいた役員構成に改編したいと考えています。この変化は、優秀な人材の確保や従来から大切にしてきた「トップダウンとボトムアップの融合」をより強化するものであり、今後の企業活動においても柔軟かつ迅速な意思決定を図るものです。経営側が自己変革を示したうえ、現場の声を経営に届けやすくすることで、新たなアイデアやイノベーションが生まれる環境を構築するとともに、働き方改革も推進し、ワークライフバランスの改善で社員のモチベーション向上にも積極的に取り組んでまいります。

厳しい経営環境の中でも、確かな成果と未来への投資

2024年度の業績は、物価上昇による原材料価格の高騰や、世界情勢の不確実性が一段と高まるなか、売上高と営業利益は前期実績を上回り、いずれも過去最高を更新することができたことは、当社グループの総合力の証と捉えています。
一方で経常利益は68億円にとどまり、目標としていた74億円には届かず、課題も明確になった一年でしたが、難しい環境下でも着実な成果を出せたのは、現場で汗を流した社員一人ひとりの努力と、お客様からの揺るがぬ信頼の賜物と考えています。
また、このような事業環境のなか、特に注力したのが、「未来への投資」です。そのひとつは、新たな人事制度の導入となります。「未来志向で、公平な働きがいのある会社」をコンセプトに、4つのキーワード(Challenge、Career、Diversity、Fair)に込めた思いを基軸に、当社の求める人材像を明確にしたうえで社員一人ひとりと共有すると共に福利厚生の充実も図りました。社員が安心して働ける環境を整え、個々の努力や成果がきちんと報われる仕組みづくりに、これからも取り組んでいきます。
もうひとつは、脱炭素化製品の開発を推し進め、当社の技術力の高さを発揮する新たな挑戦として、世界初の取り組みである水素専焼エンジンコンプレッサの開発を行ってきました。これに伴い、2025年度には当社本社・工場敷地内に専用の「水素技術試験場」を新設し、より高精度で安全な開発環境を構築します。バイオ燃料などの代替エネルギーへの対応も含め、持続可能な社会に貢献する製品群の確立を目指しています。

中期・長期ビジョンに基づいた持続的成長への道筋

また、2024年度は中期経営計画「中期ビジョン2024」の最終年度でもありました。
この3年間の成果としては、円安も追い風ではありましたが、主に北米事業の急成長が、当社業績に大きく貢献しました。また、国内のコア成長事業として掲げてきたモータコンプレッサの拡販施策の成果としても、目標としていた製品シェア15%を着実に達成することができ、今後につながる成長の土台を築くことができたと考えています。
2025年度はこれまでの事業基盤の下、新たな中期経営計画「中期ビジョン2027」のスタートの年となります。次の3年間は「さらなる飛躍に向けた改革期間」として、長期的な成長を継続するために、事業ポートフォリオの再構築に主眼をおき、将来を見据えた体制整備と収益力強化に取り組んでまいります。
また、この3年間の取り組みの成果としてつながることとなる長期ビジョン「AIRMAN VISION2030」では、「ポートフォリオの再構築によるメリハリのある経営資源配分」、「ポテンシャル領域開拓に向けた持続可能型製品の開発・市場投入」、「将来を見据えた事業提携・M&A」、「人的資本投資・ガバナンス高度化を通した経営基盤強化」という4つの成長戦略を掲げています。また、各製品をポテンシャル領域、コア成長領域、安定基盤領域に分類し、限られた経営資源を最適に配分する体制づくりを進めています。特に、将来の成長の柱となる脱炭素化製品の開発に関する設備投資やモータコンプレッサ事業の拡充、海外生産能力の強化など、課題となる重点施策に対して、AIRMANグループの総力を挙げて取り組んでいきます。

「人」と「技術」で、世界に選ばれる企業へ

企業としての持続的な成長には、技術力と同様に「人」の力が不可欠です。当社では、創業から受け継がれてきたコンプレッサの空圧技術をはじめとして、発電機や高所作業車などにも展開されている多様な技術力を基盤に、お客様のニーズに応える製品を世界中に提供しています。加えて、長期的に持続可能な社会を構築するための製品開発に必要な新たな技術の開発にも取り組んでおります。そして、これらの技術力を支えているのは、社員一人ひとりの熱意とチャレンジ精神に他ならず、信頼に基づく堅実なものづくりこそが、AIRMANの競争力の源泉です。
また、企業価値を高め、ステークホルダーの皆様の信頼をより強固なものとするために、さらなるガバナンスの強化にも取り組んでいます。社外取締役の方々の知見を活かした多角的な視点での経営を推し進めるほか、内部監査機能の向上や経営企画機能の拡充などを通じて、組織全体の意思決定の質を継続的に高めていきます。
当社では、株主の皆様への利益還元を最重要政策の一つと考えております。年間配当及び適切なタイミングでの自己株式の取得等をバランスよく組み合わせることにより、株主の皆様への総合的な利益還元を図っております。
今後も安定的な配当を実現するとともに、適時適切な自己株式の取得等の株主還元策に積極的に取り組み、株主の皆様に当社株式を長期保有いただけるよう全社員一丸となって継続的な利益創出と企業価値向上に努めてまいります。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。